好きになんかならないし。
「ただいまー」
「おかえりなさい♪
また健也君家に行ってたの?」
「うん。けど着替え見られるの
恥ずかしいからって追い出された」
「あはは(笑
健也君もお年頃ねぇ
あ、ご飯出来てるから食べてね♪」
「はーい」
私の家は母と私の2人暮らし
父は小学校の時に亡くなり
現在は母が家計を切り盛りしている
「お母さん、うちバイトしようか?
1人で遅くまで稼いで大変でしょ?」
「ありがとう。けど大丈夫よ!
真琴は部活があるんだから
そっちを頑張ってほしいな」
「けど、、、」
「心配しなくても平気♪
お母さんどこも悪いところないから!」
母さんは笑って話しているけど
きっと無理しているんだと思う…。
この間も夜遅くに帰ってきて
私が一階へ下りると母さんは
ソファーで寝ていた事が何度かあった
それは健兄も知ってる
母さんの事を心配していたけど
私がバイトの話をしたら
真琴も無理するなと言われている
けど母さんを少しでも
楽させるとしたらこれしかないのに
「ごちそうさま」
「もういいの?」
「うん。ありがとう」
食器を片付けた私は
自分の部屋へ向かい
ベットに飛び込んだ
「はぁー…どうしよう」
結局、良い考えが浮かばず
その日は求人誌の雑誌を
広げたまま疲れて寝てしまった