好きになんかならないし。






体育館裏へたどり着くと
そこには既に男子が1人で待っていた





「あ、来てくれたんだー!
よかったぁ〜♪」

「あなたが来いって行ったんでしょ?
しかも、他人に伝言してまで」

「そこは謝るよ〜(笑
いやね?これでもめっちゃ
緊張してんだぜ?」

「へぇー」





全く興味ない

てか、見た目チャラいなー
隣のクラスの男かな?





「で、用件は?
うちこれから部活あるんだけど」

「ちょ、冷たくない?汗
も少し話そーぜ?」

「時間ないの。早くして」

「………っち」





こいつ…舌打ちした?

さっきまでのヘラヘラした顔が
まるで獲物を狙うかのように
私を見ている

少しやばいと感じ、
男から一歩離れようとした時




「おっと、残念でした〜」

「!?」




突然背後に別の男が現れ、
油断した隙に両腕を後ろに固定され
身動き出来ない状態になってしまった




「あんたさっきの…っ」

「悪いね」

「やぁ〜手荒なマネは
したくなかったんだけどね?
こうでもしないとあんた
逃げちゃうからさ〜」

「どうするつもり」

「そりゃ決まってんじゃん」





男が私の目の前に来ると
顎を持ち上げられ、顔を近づけてきた





「俺たちとイイ事するんだよ」

「は?意味分かんない
誰があんたみたいなゲス男と…」





ボカッ

次の瞬間、男は私の頬目掛けて
思いっきり殴ってきた

軽く口を切ってしまい
血の味がじんわり口の中に
広がっている





「っ……」

「おっとごめんねぇ
つい手が出ちゃった」

「余計な事を言わないほうが
身のためだぞ」

「そうそうじゃないと
また痛い目見ちゃうよ」






身動き出来ない私を
楽しそうに眺めている男達


腕さえ自由になれば…







「さーて、始めようか?
マーコちゃん♪」

「くっ…気安くマコって呼ぶな!!」

「うるせーな、そんなの俺の勝手だ
お前にどうこう言われる筋合い
ねぇーんだよ」






こいつら…あとで覚えておけよっ




男はニヤニヤしながら
ゆっくりと私の制服に
手をかけてきた………








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