ずっと一緒に・・・
健一に背を向けている為、そう言った健一の表情は見ることができなかったが、声はとても寂しそうに聞こえた。しかし、次に出た健一の言葉に友美は耳を疑った。
「いつになったら、時効が来るのかなぁ……」
「え?……時効?」
友美は健一の言葉を繰り返した。そして健一の顔を見た。その健一の顔は、すごく、面倒くさそうな顔に見えた。
「時効って、なに?健一、あんたそんなふうに純ちゃんの事件のこと考えてたの?」
言いながら、友美の中であの十一年前に知った感情が蘇ってくるのが友美自身にもわかった。健一は話し続ける。
「そんなふうにっていうか、なんかいつまであのこと引きずっていかなきゃいけないのかなーって思ってさ。いい加減疲れたっていうか、友美ともさ、もっと、イテッ!」健一の言葉が途切れる。そして健一の足下に黒板消しがトンッと音を立てて落ちた。友美はいつの間にか手に持っていた黒板消しを健一に向かって思いっきり投げていた。そしてそれは健一の頭に見事にあたった。
「いって〜!何すんだよ友美!」
黒板消しの当たった場所を手でさすりながら、健一は怒鳴る。しかし友美も負けずに言い返す。
「いつになったら、時効が来るのかなぁ……」
「え?……時効?」
友美は健一の言葉を繰り返した。そして健一の顔を見た。その健一の顔は、すごく、面倒くさそうな顔に見えた。
「時効って、なに?健一、あんたそんなふうに純ちゃんの事件のこと考えてたの?」
言いながら、友美の中であの十一年前に知った感情が蘇ってくるのが友美自身にもわかった。健一は話し続ける。
「そんなふうにっていうか、なんかいつまであのこと引きずっていかなきゃいけないのかなーって思ってさ。いい加減疲れたっていうか、友美ともさ、もっと、イテッ!」健一の言葉が途切れる。そして健一の足下に黒板消しがトンッと音を立てて落ちた。友美はいつの間にか手に持っていた黒板消しを健一に向かって思いっきり投げていた。そしてそれは健一の頭に見事にあたった。
「いって〜!何すんだよ友美!」
黒板消しの当たった場所を手でさすりながら、健一は怒鳴る。しかし友美も負けずに言い返す。