ずっと一緒に・・・
―叶う願い―
二人が着いた場所は、いつも生徒会が竹を切ってくる竹林だった。
「ここなら竹の一番上にこの短冊つるせるだろ」
「確かにね」
友美が納得していると、健一は手頃な竹を見つけてその竹の一番上に、短冊をくくりつけた。
「あの頃は全然とどかなかったのにな、俺たち」
「うん、そうだね……」
そうして二人はしばらく短冊を結んだ竹を見ていた。その間、いろいろな記憶が友美の中に蘇ってきた。純がまだ生きていた頃に三人で遊んだことや、お葬式のこと、健一と話さなくなったことや、ケンカしたこと。どれも今となってはかけがえのない思い出である。
すると突然、健一が空に向かって叫び始めた。
「おーーい純!聞いてっか!お前の十一年前の願い事、時間はかかっちまったけど、ここにあるぞ!俺たちが責任持ってお前の短冊つるしたかんな!」
「ちょ、ちょっと健一!近所迷惑……」
「それと!……」
友美の制止も聞かずに健一は叫ぶ。
「それと……これは俺から純へのお願いだ!友美に……友美に笑顔を返してやってくれ!」
「え?」
突然の健一の言葉に友美は動揺する。健一は続ける。
「ここなら竹の一番上にこの短冊つるせるだろ」
「確かにね」
友美が納得していると、健一は手頃な竹を見つけてその竹の一番上に、短冊をくくりつけた。
「あの頃は全然とどかなかったのにな、俺たち」
「うん、そうだね……」
そうして二人はしばらく短冊を結んだ竹を見ていた。その間、いろいろな記憶が友美の中に蘇ってきた。純がまだ生きていた頃に三人で遊んだことや、お葬式のこと、健一と話さなくなったことや、ケンカしたこと。どれも今となってはかけがえのない思い出である。
すると突然、健一が空に向かって叫び始めた。
「おーーい純!聞いてっか!お前の十一年前の願い事、時間はかかっちまったけど、ここにあるぞ!俺たちが責任持ってお前の短冊つるしたかんな!」
「ちょ、ちょっと健一!近所迷惑……」
「それと!……」
友美の制止も聞かずに健一は叫ぶ。
「それと……これは俺から純へのお願いだ!友美に……友美に笑顔を返してやってくれ!」
「え?」
突然の健一の言葉に友美は動揺する。健一は続ける。