リストカット依存症
自分の中で、一番荒れていたと思うのは、中学二年の半ばだ。
新しい生活にも慣れ、勉強に縛られることもなく
自由を感じ、周りは弛み始めていた。
わたしも、周りに流され、弛んでいった。
授業はまともに聞かず、気の弱そうな先生をからかったり
こそこそと隠れて、隣のクラスの友人とメールをしたり。
自由というより
子供の我儘の延長だった。
先生や親の言うことには反発し
自分を縛るものすべてを蹴散らした。
そんなとき、わたしはまた、リストカットし始めた。
理由は、友人関係の歪み。
一年から仲の良かった友達とは絡み辛くなり
信用していた友達には、意味もなくハブられた。
生きている意味がわからなくなり
筆立てに無造作に突っ込まれたカッターナイフで、手首を切った。
別に死にたいわけじゃなかった。
ただ、生きている意味を知りたかった。
自分が、この世にちゃんと生きていることを
確かめたかった。