人でも、鬼でも、「君を愛す」
目を覚ますと、私は高校の教室の席に着いていた。
窓際の、前から二番目の席。
「えー……今から自己紹介をしてもらう」
黒板の前に立っている男の先生が告げた。
……寝ちゃってたんだ。
寝不足のせいか、入学式のことやクラス発表のことなどが全く記憶にない。
まぁなんとか教室に辿り着いて、それで寝ちゃったんだよね、きっと。
隣を見ると、とても綺麗な赤い髪をした格好いい男子が座っていた。
隣の席の人がイケメン……入学早々ラッキー!!
喜んだのもつかの間。
「紗子!!」
「はいっ!?」
担任の先生に、怒鳴られた。
あ、自己紹介の順番が回ってきたんだ!
……でも、どうして名前呼び??
疑問に思いながらも立ち上がる。
「起きて、紗子!!」
「え……」
先生はまたも私の名前を呼んで怒鳴った。
……違う。
先生じゃない、この声は……。
「春明……!?」
ガバッと勢いよく体を起こすと……蔵の奥で何かが崩れるような、物凄い物音がした。
「何事!?」
「あ、やっと起きたよ。おはよう」
呆れたような声に顔を上げると、ベッドの横でライバルであり幼馴染である西野春明が高校の制服姿で立っていた。
窓際の、前から二番目の席。
「えー……今から自己紹介をしてもらう」
黒板の前に立っている男の先生が告げた。
……寝ちゃってたんだ。
寝不足のせいか、入学式のことやクラス発表のことなどが全く記憶にない。
まぁなんとか教室に辿り着いて、それで寝ちゃったんだよね、きっと。
隣を見ると、とても綺麗な赤い髪をした格好いい男子が座っていた。
隣の席の人がイケメン……入学早々ラッキー!!
喜んだのもつかの間。
「紗子!!」
「はいっ!?」
担任の先生に、怒鳴られた。
あ、自己紹介の順番が回ってきたんだ!
……でも、どうして名前呼び??
疑問に思いながらも立ち上がる。
「起きて、紗子!!」
「え……」
先生はまたも私の名前を呼んで怒鳴った。
……違う。
先生じゃない、この声は……。
「春明……!?」
ガバッと勢いよく体を起こすと……蔵の奥で何かが崩れるような、物凄い物音がした。
「何事!?」
「あ、やっと起きたよ。おはよう」
呆れたような声に顔を上げると、ベッドの横でライバルであり幼馴染である西野春明が高校の制服姿で立っていた。