今日も明日もそばにいて
⑩それは今日も明日もずっと。
「大丈夫ですか?」
「うん、有り難う大丈夫よ~」
あー…飲ませ過ぎたかな。飲みたそうな雰囲気でもあったし大丈夫だって言うから。まあ、アイツに対する腹いせみたいなのもあっただろうしな。
「じゃあ、ここで。おやすみなさい」
「有難う、おやすみなさい、…吉朗君」
ぅお…吉朗君だって。ふぅ、いかんいかん。梨香梨香。俺は梨香。愛してるよ。
「ん゙ん゙。えーっと、鍵、忘れず直ぐ掛けてくださいね?」
「うん、大丈夫、するから」
「神坂に家にちゃんと送ったからって、連絡入れておきますから」
「うん、…有難う、フフ…」
ゔ…もう…可愛いらしいなぁ…。少しフニャッと笑う顔が、…何とも…可愛いなぁ。…。あー。
「閉めて鍵してください。確認したら帰ります」
「……はい。有難う、吉朗君、おやすみ。気をつけて帰ってね」
「はい」
カチャン。よし。大丈夫だな。
…やっぱりどこか寂しそうだったな。そうじゃなくちゃいけないんだけど。はぁ。神坂、どうなったかな。『あの人』だって公私混同したりするような人では無いはずだ。個人の感情に取引を楯に取ったりしないだろうが。粘られてるのは確かだろうな。ん?
駆け上がってくる足音がした。
「…おぅ、志野田」
「あ、…おい。今、部屋に入ったばっかりだ。連絡しようとしてたんだ、任務終了って」
「ふぅ、そうか、助かった。悪かったな。大丈夫か?」
指を指された。
「ん?俺?ああ、梨香か?大丈夫だよ。梨香なら余裕だ。ま、なんだ。ドアの前で俺と話すくらいなら、早く入ってやれよ。じゃあ俺帰るわ」
「ああ、有難う」
「おう」
お互い軽く手をあげて別れた。
…ふぅ。
ピンポン。
…。
ピンポン。
…ん?実季?居るんだよな。
「実季~?」
コン、コン。
……。
あれ…ん~…電話してみるか。
RRRR…RRRR…。コールはしてるが……マナーモードなのか?
ドアに耳を押し付けた。…部屋から音が聞こえて来る感じもないな。
バッグの中に入れっぱなしかも知れないな。……んー。
…。
【実季、居るのか?今、部屋の前なんだ】
…。返事はなし、か。メールも駄目か…。んん、酔って眠ってしまったのかも知れないな。
仕方ない…、帰るか。部屋に帰ってるから大丈夫は大丈夫だ。…沢山飲んだのかも知れない。志野田に聞けば解るか。
部屋をあとにした。背を向けた瞬間、ドアが開くのではと気になりつつも階段を下りた。
【実季は、かなり飲んだのか?】
というか、相当酔ったのか。
【多分。悪い、俺が飲ませてしまったのかも知れない。状況が状況だったからな。俺の事、吉朗君って言ってたぞ】
【それは…間違いなく酔ってるな】
俺の同期…志野田とだから、気を許したのか…。
【どうした?俺に連絡なんかしてきて。出ないのか?】
【ああ。寝てしまったのかな。返答がない。携帯鳴らしても駄目だ】
【そうか。お前、鍵は?】
【貰って無い】
【そうか。じゃあ帰るしかないか】
【そうだな】
…。
【実季、詳しい話はまただな。帰るよ。おやすみ。今日は一緒にご飯出来なくてごめんな】
「うん、有り難う大丈夫よ~」
あー…飲ませ過ぎたかな。飲みたそうな雰囲気でもあったし大丈夫だって言うから。まあ、アイツに対する腹いせみたいなのもあっただろうしな。
「じゃあ、ここで。おやすみなさい」
「有難う、おやすみなさい、…吉朗君」
ぅお…吉朗君だって。ふぅ、いかんいかん。梨香梨香。俺は梨香。愛してるよ。
「ん゙ん゙。えーっと、鍵、忘れず直ぐ掛けてくださいね?」
「うん、大丈夫、するから」
「神坂に家にちゃんと送ったからって、連絡入れておきますから」
「うん、…有難う、フフ…」
ゔ…もう…可愛いらしいなぁ…。少しフニャッと笑う顔が、…何とも…可愛いなぁ。…。あー。
「閉めて鍵してください。確認したら帰ります」
「……はい。有難う、吉朗君、おやすみ。気をつけて帰ってね」
「はい」
カチャン。よし。大丈夫だな。
…やっぱりどこか寂しそうだったな。そうじゃなくちゃいけないんだけど。はぁ。神坂、どうなったかな。『あの人』だって公私混同したりするような人では無いはずだ。個人の感情に取引を楯に取ったりしないだろうが。粘られてるのは確かだろうな。ん?
駆け上がってくる足音がした。
「…おぅ、志野田」
「あ、…おい。今、部屋に入ったばっかりだ。連絡しようとしてたんだ、任務終了って」
「ふぅ、そうか、助かった。悪かったな。大丈夫か?」
指を指された。
「ん?俺?ああ、梨香か?大丈夫だよ。梨香なら余裕だ。ま、なんだ。ドアの前で俺と話すくらいなら、早く入ってやれよ。じゃあ俺帰るわ」
「ああ、有難う」
「おう」
お互い軽く手をあげて別れた。
…ふぅ。
ピンポン。
…。
ピンポン。
…ん?実季?居るんだよな。
「実季~?」
コン、コン。
……。
あれ…ん~…電話してみるか。
RRRR…RRRR…。コールはしてるが……マナーモードなのか?
ドアに耳を押し付けた。…部屋から音が聞こえて来る感じもないな。
バッグの中に入れっぱなしかも知れないな。……んー。
…。
【実季、居るのか?今、部屋の前なんだ】
…。返事はなし、か。メールも駄目か…。んん、酔って眠ってしまったのかも知れないな。
仕方ない…、帰るか。部屋に帰ってるから大丈夫は大丈夫だ。…沢山飲んだのかも知れない。志野田に聞けば解るか。
部屋をあとにした。背を向けた瞬間、ドアが開くのではと気になりつつも階段を下りた。
【実季は、かなり飲んだのか?】
というか、相当酔ったのか。
【多分。悪い、俺が飲ませてしまったのかも知れない。状況が状況だったからな。俺の事、吉朗君って言ってたぞ】
【それは…間違いなく酔ってるな】
俺の同期…志野田とだから、気を許したのか…。
【どうした?俺に連絡なんかしてきて。出ないのか?】
【ああ。寝てしまったのかな。返答がない。携帯鳴らしても駄目だ】
【そうか。お前、鍵は?】
【貰って無い】
【そうか。じゃあ帰るしかないか】
【そうだな】
…。
【実季、詳しい話はまただな。帰るよ。おやすみ。今日は一緒にご飯出来なくてごめんな】