カミレンジャー! その4
第二章

「そういえば、ブルー、先ほど隊長から何か渡されていたみたいだったが、それは何なのだ。」

 ワゴン車…って言葉が喉まで出掛かり、ギリギリで押さえるいつものカミレンスーパーカー車内。

 今日はレッドとイエローが、こっちに乗っている。

 ……ごめん、恵…かばってやれなくて…。

「えっと…馬のぬいぐるみですね…。」

 なんで、こんなものが隊長から、渡されたのか…まったくをもって見当が着かないのだが…。

 俺にこんな趣味があると思っているのだろうか?

「馬のぬいぐるみ?…まさか!ピンクには鹿のぬいぐるみが渡されているのではないですか!?」

 実くんが声を張り上げる。

 まぁ、確かによくは見えなかったが、ピンクにも隊長は何かを渡しているのは確かなようだった。

 しかし…馬と鹿…。

 二つあわせて…………『馬鹿』………。

「嫌がらせか!?」

「ばか者!」

 青山の怒鳴り声に、レッドの怒声がかぶさる。

 え?ここ、俺、怒られるところなの?

 え?ゴメンナサイ…。

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