カミレンジャー! その4
「私…もうFUJ●YAMAとか、怖くない…。」

 現場に着き、ピンクの車を待つこと数分、最初にもれたのは、こんな恵の言葉だった。

 うん…その気持ち、すごい同意するよ…

「まったく、ブラックったら…私の運転中ずっとキャーキャー言って、子供じゃないんだから、車に乗ったぐらいで、そんなに騒がないで欲しかったわ。」

 ピンク姉さん…あなた、言うことはそれだけですか…。

「いいから、現場に着いたぞ!…お前たち、この家の方たちは今とても悲しんでおられる。くれぐれも対応に注意するんだぞ!」

 仕切るリーダー。カミレンレッド。

 しかし…。

「あの…レッド…さすがにまずいんじゃないですか?」

「ナニがだ!?」

「全てがです!!!」

 もちろん、今日の現場というのは公園ではない。

 冒頭でな亡くなられた白山キミ代さんの家だ。

 そして、そんな悲しみにくれる白山家の前に現れた五人の集団の格好は…全身タイツに変態マスクだった…。

 失礼とか…すでに、そういう次元の話ではない…。

< 9 / 23 >

この作品をシェア

pagetop