俺の手が届く範囲にいろ。
*第3章*
「……覚悟しとけよ。」
【実月side】
__ぐぅぅ…
「……ん…」
カーテンから差し込む光と
自分のお腹の音で、わたしは目を覚ました。
「ふわぁー……もう朝…?」
……あれ、そうえば昨日
夜ごはん食べてないんだっけ……。
ぼーっとした頭で
わたしはそんなことを考える。
「………夢、じゃないんだよね…。」
なんて呟きながら、思い出すのは…
昨夜見た、航くんと彼女さんの姿……__