俺の手が届く範囲にいろ。
今日が土曜日で良かったな……。
まぶたの重さに、違和感を感じながら
わたしは寝返りを打つと……
「………え」
目の前に……なぜか京ちゃんが眠っていた。
な、にこれ。夢……?
そんなことを思いながら
わたしは人差し指の伸ばして
京ちゃんの頬をつつくと…
「わあああっ…!ゆ、夢じゃないっ…!」
肌に触れた指先にびっくりして
わたしは思わず
京ちゃんを突き飛ばしてしまった。
「っ…てぇー…」
そして、案の定ベッドから落ちる京ちゃん。