俺の手が届く範囲にいろ。


「あれがハリセンボンで~
あれがチンアナゴで~
あ、クリオネもいるよ京ちゃん!!」


なんて言いながら
わたしは、はしゃいでいると…


「ふっ……子どもみてぇ」


そんな言葉と同時に、わたしは京ちゃんに
頭をくしゃっとされた。


「こ、子どもじゃないよ…!」


そう言って、
わたしはバッと京ちゃんを見上げると


そこには、
目を細めて優しく笑う京ちゃんがいて…


そんな京ちゃんを見たら
わたしもつられて笑ってしまった。


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