俺の手が届く範囲にいろ。
「……ちょっとだけ。」
次の日の朝。
__ピンポーン……ピンポーン…
「……ん…」
連続で鳴るチャイムの音に
わたしはゆっくりと目を開けた。
1番最初に目に入ったのは…
ピンク色のリボンがついた
イルカの可愛いぬいぐるみ。
「ふふ、可愛い……。水族館…」
イルカをぎゅっと抱きしめて、
わたしはもう一度目をつぶった…そのとき。
__ピンポーンピンポーン…
「……ん!?」
わたしは不意に覚醒し、
ガバッと起き上がった。