俺の手が届く範囲にいろ。


「うそ……菜々ちゃんは
わたしの味方じゃないの!?」


「うん、違うね」


秒速で返って来た返事に
ショックを受けているわたしの隣で…


「神様、どうか成川くんに力を…」


と、窓から空を見上げながら
なぜか神頼みをしている菜々ちゃん。


「……菜々ちゃんまでもが変になってる…」


しばらくわたしは、菜々ちゃんのことを
怪しげに見つめていた。

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