俺の手が届く範囲にいろ。
__ガラッ…
「みっちゃんおかえりー!」
…京ちゃんとわかれ、
わたしは教室に戻った。
「た、ただいま…」
「遅かったね……って、どうした!?」
教室に入った直後
思わずしゃがみこんだわたしに
菜々ちゃんは驚いた顔をする。
「みっちゃん!?顔真っ赤だよ?
熱でもあるんじゃ……」
「っ……どうしよ。胸がドキドキして、
息苦しいよ菜々ちゃん…」
「えっ…?」
突然言ったわたしの言葉に
菜々ちゃんは首を傾げる。
「全部、京ちゃんのせいなんだよ……」
目をギュッとつぶると
頭に浮かぶのは…京ちゃんの顔。
『なんでさっきキスしたか、分かってる?』
__指先が唇に触れたら……
「ッ……」
わたしの体温は
さらに上昇した気がした……__