俺の手が届く範囲にいろ。


「いやいや、みっちゃん可愛いんだから
作ろうと思えば、すぐ彼氏出来るって…!
例えば、ほら!隣に住んでる
イケメンの幼なじみとか…!」


「…だーかーらー。京ちゃんとは
そんなんじゃないんだって…!」


「…なんで。」


「ちょっ…!なにそのトーン…!
急に怖いよ、菜々ちゃん」


「だって!幼なじみと言えば
小さい時から両思いだけど
お互い素直になれなくて、友達以上
恋人未満っていうのが鉄則じゃん…!」


「え、そうなの?」


「そうなの!少なくとも
私が読んでる少女漫画はそう!
なのに、そもそも恋愛対象外って…
一体どうゆうことよ!」


…菜々ちゃんはそんなことを言いながら
わたしの肩をブンブンと揺さぶる。


「…っ…やめ…!よ、酔う…!」

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