俺の手が届く範囲にいろ。
「…好きなヤツって誰だよ。」
−放課後−
わたしは、帰りの支度をして教室を出た。
「あれ、みっちゃん成川くん待ち?」
同じく支度をし終わった菜々ちゃんが
わたしに尋ねた。
「うん!いつもなら廊下にいるんだけど…
まだ教室なのかも!
菜々ちゃんはこれからデート?」
「お、よく分かったね!」
「ふふっ…だって菜々ちゃんの顔から
幸せオーラが出てるから…!」
羨ましいな~…なんて思いながら
わたしは菜々ちゃんに微笑んだ。