俺の手が届く範囲にいろ。
「っ…ありがとう!京ちゃんだいすき!!」
そう言って、上機嫌になったわたしは
思わず京ちゃんの背中に抱きついた。
すると京ちゃんは、
「はいはい」と適当に返事をして
わたしの手を下ろす。
「…今後は大芽に誘われても
ちゃんと断れよ。…あいつは良いヤツだけど
いちおう男だからな」
なんて言いながら、わたしは京ちゃんに
頭をクシャッと撫でられた。
「ふふっ…いくらわたしでも、
関本くんを女の子だなんて思ってないよ」
…わたしはクスクスと笑いながら
京ちゃんにそんなことを言った。
すると……
「ばか、そうゆう意味で
言ったんじゃねーよ」
と、なぜか京ちゃんは呆れた口調で…
「…着替えてくる」
そう言って、
京ちゃんは部屋をあとにした……__