大好きです、不良さん


雪乃が消しゴムをくれたんだ


『さっきのお礼、こんなのでごめんね』


そう言って渡してくれたのは


使った痕跡が全くない消しゴムだった


こんなので堕ちるとか俺もまだまだガキだったんだな


「…、…太、虎太!」


誰だ?


名前を呼ばれている


目を開けると雪乃がいた


…そう言えば屋上に来て膝借りてたっけな

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