大好きです、不良さん


その子はコクコクと頷いた


「怖くても、痛くはなかったでしょ?
私は怖くなくても、痛かった」


派手な子はごめんなさいと何度も繰り返す


「私は謝って欲しいわけじゃないよ
ただ、もうしないで欲しいの」


派手な子は目を見開き驚いた顔をする


「痛いのは好きじゃないから
言いたい事は言ってくればいい、私はいつでも聞くから
だから、怖い思いをさせてごめんなさい」


私は派手な子に頭を下げる


「…雪乃、」


虎太から怖いが消えた


まだ少し怒ってるみたいだけど

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