のんきな恋
恋
「仕事終わったか?
行くぞ」
と声をかけられた私は山本咲。
入社3年目の営業事務をしている。
声をかけてきた男は同期の栗原一浩。
営業をしていて人気急上昇中のイケメンだ。
普段は切れ長の目でクールな印象だが笑うと目尻にシワが寄りかわいいというギャップが良いと評判になっていている。
私たちは同期でこれから同期会に行く予定なのだ。
「はぁい」
とふたりで同期会の居酒屋まで一緒に行く。
同期が5人なのでみんなそれぞれ仲良し。
気楽な関係だ。
「なぁ。こんな歩きながら話すことじゃな いけど…
お前って俺の事を大好きだったよな?」
「え?」
「なんか最近、前みたいに大好き的な感じがなくなった気がするけど俺の事を嫌いになったのか?」
「あっバレてたのかぁ
恥ずかしいな…
そうだね、前みたいにスキスキって感じではないな。
もしかして気を使わせてた?
だったらごめんね、もう大丈夫だから」
「いやそういうことじゃなくて…」
「あっ優を発見」
と私は同期の中沢優に声をかけた。
そのまま3人でお店に向かうことになり好き的な話は終わった。
同期会ではみんなが様々な話をして盛り上がる。
2次会に行こうと他のみんなは言っていたが私は帰ることにした。
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