ただ、思いつきのままに。(超不定期更新)
なんかシュールな……思いつきのままに
壁ドン
(学校帰りに、同じクラスの男の子に、呼び止められ。)
―――ドンッ
「なあ、俺のこと……少しは意識してんだろ?」
私、人生初の、壁ドン。
耳元に息を吹きかけるように、呟かれる。
んー、意識してないといえば嘘になる。
といっても恋愛的な意味はなく、
あの自信はどこから湧いてくるのだろうー
自分大好き人間だー
てきな、いうなれば動物園で人気の動物を見ているような
そんな、興味レベル。
「え、まあ、はい。少しは。」
あながち間違ってもないので。
「はっ、毎晩俺のことを想像して濡らしてんだろ?」
嘲笑うような目で、私を見下ろす。
濡らすって。え?何この人、頭大丈夫か。
「何を言っているのか、さっぱり。」
というか、いつも帰る時間からとっくに30分は過ぎている。
「あの、どいてもらえませんか……っっ!?」
唐突に彼の顔が迫ってきたと思うと、唇に触れる柔らかい何か。
え、今、ふにって、ええ、ふにっと……えええ!?
わけもわからず固まっていると。
「……口開けよ、初心者。」
至近距離で上目に私を睨む。
え、何か、かわい……くないかわいくない。
反論しようと口を開いた瞬間
口内をまさぐる生暖かい……
< 1 / 17 >