トゥルーエンドのその後に
黒と名乗った男は私のことを白だと言った
黒はゆっくりと紅茶を一口飲むとまた口を開いた
「白…君は、ハッピーエンドとバッドエンド
どっちがいい?」
「ハッピーエンド…」
「なら、ハッピーエンドとトゥルーエンド
どっちがいい?」
「トゥルーエンド」
「うん、気に入った、なら今から少し質問をするね
君は…白はこれまでの記憶を思い出せるかい?」
黒にそう言われてからその意味を理解するのに
少し時間が掛かった
そう、そう言われると思い出せないのだ
いや…どちらかと言うと一部欠けてる記憶がある
思い出そうとしてみるが頭が痛くなる
「思い出せない…」
「何処までなら分かる?」
「光と闇…?」
私は自分の意志ではなくその言葉を言った
なぜなら記憶がフラッシュバックしたのだ
光と闇?
「そうか、なるほど」
黒は深く頷くと
「今から昔話をしようか…」
と口を開いた