トゥルーエンドのその後に

そこまで話すと黒は紅茶を啜り間を開けた

「…俺はそれから美弥について知るために
美弥の両親に話を聞こうとした
そしたら、美弥の両親は死んでいた
でも俺は妙に納得してた、理由は
こんな幼い子が何のきっかけも無しに
こんな可笑しな記憶喪失になるわけ無いからね」

私はそれを聞きながら紅茶を飲んだ
正直何を話したいかわからない…
全くと言っていいほどに

「まぁ、つまりだ…今まで君を育てたのは
 俺だ…それでいて、君の恋人だ、つまり
 白の彼氏だ」

「か、彼氏?」

言葉の意味が未だよく理解できない私は
しばらく部屋にあった時計を見つめていた
沈黙を破ったのは私でも黒でもなかった…

「あら?真紅?」
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