セロリとアライグマ
「あ、山崎さん」
「?」
ハンカチで手を拭きながら廊下を歩いていると、後ろから声を掛けられた。
この中学校の事務主任のオバサンだった。
「スミマセン、ちょっと時間あります?」
「あ、はい、なんでしょうか?」
「事務局のパソコン、印刷できなくなっちゃったんですよ。印刷のボタン押しても全然データ行かなくて。見てもらってもいいですか?」
ホント言うと、事務局のプリンタやLANはオレの会社で設置していないし配線もやっていないので許容範囲外なのだ。
だがここで断るわけにもいかない。会社のイメージが悪くなる。
「いいですよ。ボクで分かる事なら」
オレはにっこり営業スマイルを見せてから、事務主任の後について事務局へ歩いていった。
プリンタとパソコンの配線を見た。
どうやら単にLANケーブルが抜けているだけのようだ。プリンタを前にずらしてみると、案の定ケーブルがすこし抜けかかっていた。
「あ、これですね、多分。プリンタの後ろ触りました?」
「ああ!朝ホコリとろうと思って掃除したんです!!あらーありがとう、山崎さん。これで印刷できるわ」
事務主任はうれしそうに印刷をスタートさせた。
ていうか、こんな事もわからなかったのか…と思っちゃいけない!仕事、仕事。
「また何か言ったら言って下さい。じゃ、ボクまだ作業しますんで」
「スミマセンねぇ、山崎さん」
オレはさっさと事務局を出てまたコンピューター室に向かった。
廊下を歩いているとチャイムが鳴った。
授業が終わったようだ。
教室の方からガヤガヤと生徒たちの声が聞こえてくる。
階段を上り、職員室の前を通ってコンピューター室に向かう。
すると、見慣れない教室の名前が目についた。
「カウンセラー室…?」
その部屋の扉には、『カウンセラー室』と書いてある。
少なくともオレの通っていた学校にはこんな部屋は無かった。
生徒指導室か何かだろうか。
「?」
ハンカチで手を拭きながら廊下を歩いていると、後ろから声を掛けられた。
この中学校の事務主任のオバサンだった。
「スミマセン、ちょっと時間あります?」
「あ、はい、なんでしょうか?」
「事務局のパソコン、印刷できなくなっちゃったんですよ。印刷のボタン押しても全然データ行かなくて。見てもらってもいいですか?」
ホント言うと、事務局のプリンタやLANはオレの会社で設置していないし配線もやっていないので許容範囲外なのだ。
だがここで断るわけにもいかない。会社のイメージが悪くなる。
「いいですよ。ボクで分かる事なら」
オレはにっこり営業スマイルを見せてから、事務主任の後について事務局へ歩いていった。
プリンタとパソコンの配線を見た。
どうやら単にLANケーブルが抜けているだけのようだ。プリンタを前にずらしてみると、案の定ケーブルがすこし抜けかかっていた。
「あ、これですね、多分。プリンタの後ろ触りました?」
「ああ!朝ホコリとろうと思って掃除したんです!!あらーありがとう、山崎さん。これで印刷できるわ」
事務主任はうれしそうに印刷をスタートさせた。
ていうか、こんな事もわからなかったのか…と思っちゃいけない!仕事、仕事。
「また何か言ったら言って下さい。じゃ、ボクまだ作業しますんで」
「スミマセンねぇ、山崎さん」
オレはさっさと事務局を出てまたコンピューター室に向かった。
廊下を歩いているとチャイムが鳴った。
授業が終わったようだ。
教室の方からガヤガヤと生徒たちの声が聞こえてくる。
階段を上り、職員室の前を通ってコンピューター室に向かう。
すると、見慣れない教室の名前が目についた。
「カウンセラー室…?」
その部屋の扉には、『カウンセラー室』と書いてある。
少なくともオレの通っていた学校にはこんな部屋は無かった。
生徒指導室か何かだろうか。