ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に 2
私だけが知っているんじゃないこの快感を、自分だけのものにしておきたい気分に襲われる。

私でなくても良かった…と、彼には思われたくないーー。



「大輔さんの…一部にして…」



深く愛して欲しい。
貴方と繋がって、深いところで一緒になる。

海の底にある人魚の国のように、このベッドが私達のお城だとしたら、誰の手も届かないところへ連れて行って欲しい。


そして、私から二度と離れていかないで。


飽きたりしないでーーー。





「……愛してるよ」


その言葉を聞いたのも私だけだと思いたい。



「……私も…」



これ以上の言葉が続かない。

何度でもいいから抱いて。

私だけだと、身体中に教え込んで欲しい。




お互いが求め合うままに彼と時間を共にした。


朝ご飯に集まるのも忘れて、夢中で愛を贈り続けたーーー。



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