ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に 2
小さな金魚と同じ…
翌朝、一番に入ってきたメッセージに小さく胸が痛んだ。
『ホタルの様子がおかしい』
大輔さんが言ってきたのは、自分がどんぶりに入れて飼ってる金魚のことだ。
キャリコという三色が混ざった種類の出目金で、元はお父さんが飼っていた。
ホームレスになっていたお父さんの遺体と対面した時、肌身離さず金魚を持ち歩いてたと聞かされた大輔さんは、同じ色合いの浴衣を着てた私のことを思い出し、そのキャリコ出目金だけは連れて帰ろうと決めた。
ホタルの名前は『蛍(ケイ)』という私の名前から付けた。
人懐っこい魚で、初対面の私がエサをあげても食べてくれた。
そのホタルの様子がおかしい…というのはどういう事なんだろうか。
ぼぅっとした寝起きのままで考えてたら、次のメッセージが流れてくる。
『色合いが変だ。病気かもしれない』
大輔さんが観察したままの状態を教えてくれる。
朝に水替えをするのが習慣になってたから、その時に気づいたようだ。
『ネットで調べてみた?』
少し頭が働くようになってからメッセージを送り返す。
今頃は既に部屋に置いてあるノートパソコンで検索中だろうとは思う。
『尾腐れ病か白カビ病かもしれない』
暫く経ってから戻ってきた答え。
その間に私はベッドから起き出し、パジャマから服へ着替えた。
『治療法とかあるの?』
『ホタルの様子がおかしい』
大輔さんが言ってきたのは、自分がどんぶりに入れて飼ってる金魚のことだ。
キャリコという三色が混ざった種類の出目金で、元はお父さんが飼っていた。
ホームレスになっていたお父さんの遺体と対面した時、肌身離さず金魚を持ち歩いてたと聞かされた大輔さんは、同じ色合いの浴衣を着てた私のことを思い出し、そのキャリコ出目金だけは連れて帰ろうと決めた。
ホタルの名前は『蛍(ケイ)』という私の名前から付けた。
人懐っこい魚で、初対面の私がエサをあげても食べてくれた。
そのホタルの様子がおかしい…というのはどういう事なんだろうか。
ぼぅっとした寝起きのままで考えてたら、次のメッセージが流れてくる。
『色合いが変だ。病気かもしれない』
大輔さんが観察したままの状態を教えてくれる。
朝に水替えをするのが習慣になってたから、その時に気づいたようだ。
『ネットで調べてみた?』
少し頭が働くようになってからメッセージを送り返す。
今頃は既に部屋に置いてあるノートパソコンで検索中だろうとは思う。
『尾腐れ病か白カビ病かもしれない』
暫く経ってから戻ってきた答え。
その間に私はベッドから起き出し、パジャマから服へ着替えた。
『治療法とかあるの?』