ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に 2
「純香のヤツめ、古い話を持ち出しやがって」


憎らしそうにムッとする。


「…でも、彼女だけが悪いわけじゃないし…」


自分も彼に確かめもせずに悩んでた。


「ああ、それは確かにそうだけどな」


横目で睨まれ、シュン…と肩を落とす。



「でもまあ、ケイの誤解が解けたからいい」


次は純香への罰だな…と考える。


「ど…どうするの…」


えーーん、何だか怖い雰囲気なんだけど。


「会っても暫くムシするか。……いつまで経っても子供染みたことしやがって、いい加減にしろってんだ」


ヤンキーっぽく振舞ってた頃のことが蘇ったのか、ポキポキと指の関節を鳴らす。



「ケイには今夜お仕置きだな」


「えっ…」


「寝かさねぇから覚悟しろよ」


「…ええっ!?」



ね、寝かさないって何!?
もしかして、一晩中するとかって言う!?



ニヤーッと意味深な笑みを浮かべる彼に、はは…と引きつった笑いを返した。

その後は軽い抱擁を受け、「二度と惑わされるな」と言い渡された。





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