ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に 2
「……分かった、言わないから」
ニヤッと笑って言ったら、ホッと息をついた。
「でも、いいなぁ。真綾と言いケイと言い、高級な相手が見つかって」
私なんか彼がいなくなって何年になる?
入社式の時はいなかったな。
大学卒業時はどうだったっけ。
「こ…高級な相手じゃないよ」
赤い顔をしてるケイは、ボソッとこんな言葉を呟いた。
「少なくとも私の前では…ね」
「何よぉ〜、惚気?」
「そ、そんなんじゃなくて……」
オロオロし始める。
自分に自信のないケイは人に嫌われることを恐れてる。
「イイってケイ。惚気でも何でも聞いてあげるから!」
ポンと背中を叩くと、ケイはますます真っ赤になる。
「ところで、私に紹介してくれる友達ってどんな人?」
「あ……そのことはまだ相談してなくて……ごめん、後で聞いてみるから」
「いいの?」
「うん、メールかLINEで聞くし」
ケイの彼氏は勤めてるオフィスの副社長だ。
教えられてた名前が違っていたから、まさかそうだとは知らずにいたんだけど。
昨日の朝、社長夫人をしてる真綾からLINEに情報が流れてきて、それを読んでビックリしてしまった。
ーーーーーーーー
『ケイの言ってた谷口さんが、祐輔さんの弟君だった!』
目が丸くなったクマのスタンプが付けられてきた。
弟君…という文字をメガネの奥から凝らして眺める。
ニヤッと笑って言ったら、ホッと息をついた。
「でも、いいなぁ。真綾と言いケイと言い、高級な相手が見つかって」
私なんか彼がいなくなって何年になる?
入社式の時はいなかったな。
大学卒業時はどうだったっけ。
「こ…高級な相手じゃないよ」
赤い顔をしてるケイは、ボソッとこんな言葉を呟いた。
「少なくとも私の前では…ね」
「何よぉ〜、惚気?」
「そ、そんなんじゃなくて……」
オロオロし始める。
自分に自信のないケイは人に嫌われることを恐れてる。
「イイってケイ。惚気でも何でも聞いてあげるから!」
ポンと背中を叩くと、ケイはますます真っ赤になる。
「ところで、私に紹介してくれる友達ってどんな人?」
「あ……そのことはまだ相談してなくて……ごめん、後で聞いてみるから」
「いいの?」
「うん、メールかLINEで聞くし」
ケイの彼氏は勤めてるオフィスの副社長だ。
教えられてた名前が違っていたから、まさかそうだとは知らずにいたんだけど。
昨日の朝、社長夫人をしてる真綾からLINEに情報が流れてきて、それを読んでビックリしてしまった。
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『ケイの言ってた谷口さんが、祐輔さんの弟君だった!』
目が丸くなったクマのスタンプが付けられてきた。
弟君…という文字をメガネの奥から凝らして眺める。