ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に 2
「そのデザイン帳、ゼッタイ商開部の人に見せるべきだよ!皆ケイのこと見直すから!」
余計な言葉に彼女は明らかな難色を示した。
「み…見せても、私のアイデアなんて…役にも立たないよ……」
アガリ症があって吃りグセがあるのが悩みだと聞いた。
肝心なところで話せなくなって、何度も押し黙ってきてる。
「役立たないことないよ!必ずそれを見せること!」
でないと友達やめちゃうよ…とは言わないけどね。
「ケイには心強い彼氏が出来たんでしょ!その人のこと頭に思い浮かべながら一歩前に進めばいいの!」
イイこと言うじゃん、私。
自分を褒めたくなってきた。
私にそう言われたケイは、キュッと下唇を噛んでいた。
「そ…うよ…ね……」
ローズカラーの唇が開く。
「が…頑張らないと、に、逃げ、だから……ね」
何かを思い出したかのように頷く。
それからスケッチブックをバッグに戻し、早く行こうと言いだした。
「とにかく部長に見せるから」
力強い発言に聞こえた。
「うん」と声を返し、小走りしながらオフィスに向かう。
今日からケイの新しい日々の始まり。
面白くなってきたぞ…と、心密かにほくそ笑んだ。
余計な言葉に彼女は明らかな難色を示した。
「み…見せても、私のアイデアなんて…役にも立たないよ……」
アガリ症があって吃りグセがあるのが悩みだと聞いた。
肝心なところで話せなくなって、何度も押し黙ってきてる。
「役立たないことないよ!必ずそれを見せること!」
でないと友達やめちゃうよ…とは言わないけどね。
「ケイには心強い彼氏が出来たんでしょ!その人のこと頭に思い浮かべながら一歩前に進めばいいの!」
イイこと言うじゃん、私。
自分を褒めたくなってきた。
私にそう言われたケイは、キュッと下唇を噛んでいた。
「そ…うよ…ね……」
ローズカラーの唇が開く。
「が…頑張らないと、に、逃げ、だから……ね」
何かを思い出したかのように頷く。
それからスケッチブックをバッグに戻し、早く行こうと言いだした。
「とにかく部長に見せるから」
力強い発言に聞こえた。
「うん」と声を返し、小走りしながらオフィスに向かう。
今日からケイの新しい日々の始まり。
面白くなってきたぞ…と、心密かにほくそ笑んだ。