ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に 2
「他?えーと…後は部屋に置いてある観葉植物とか、幼い頃からの写真とか、かな。あと何かあったっけ……」
部屋の中を思い出しながら普段の生活ぶりを思い起こす。
一番大事な宝物はごろ寝する度に使う枕やクッションなんだけどな…と思い浮かべ、まさかそれとは言えず、その程度でしょうか…と答え終えた。
「ふぅん」
社長のリアクションは低かった。
自分で聞いておきながらなんだ…と呆れたけど、何か特別な回答でも欲しかったんだろうか。
気になりだすと止まらなくなるのが嫌で聞き返した。
「ありきたりでしたか?」
「いや、そんなことはないよ」
そんなことはないと言うけど、どうにも横顔は優れない。
「社長も家族や友人は大切でしょ?」
思わず聞き直してしまった。
さっきの大笑いのせいか、少しだけなら砕けた物言いをしても許されると思った。
「うん。まぁ」
心からそう思っているようにも感じれない雰囲気の答えと声。
人付き合いは苦手そうだとは感じてはいたけど、家族にも同じように苦手意識があるんだろうか。
「大輔さんとは幾つ年が離れているんですか?」
兄弟や姉妹のいない私にとって、弟の存在というものには興味がある。
正反対なルックスと性格にも興味があって聞いてみたけど、どうにも社長の口は重い。
「大輔の話は止そう」
部屋の中を思い出しながら普段の生活ぶりを思い起こす。
一番大事な宝物はごろ寝する度に使う枕やクッションなんだけどな…と思い浮かべ、まさかそれとは言えず、その程度でしょうか…と答え終えた。
「ふぅん」
社長のリアクションは低かった。
自分で聞いておきながらなんだ…と呆れたけど、何か特別な回答でも欲しかったんだろうか。
気になりだすと止まらなくなるのが嫌で聞き返した。
「ありきたりでしたか?」
「いや、そんなことはないよ」
そんなことはないと言うけど、どうにも横顔は優れない。
「社長も家族や友人は大切でしょ?」
思わず聞き直してしまった。
さっきの大笑いのせいか、少しだけなら砕けた物言いをしても許されると思った。
「うん。まぁ」
心からそう思っているようにも感じれない雰囲気の答えと声。
人付き合いは苦手そうだとは感じてはいたけど、家族にも同じように苦手意識があるんだろうか。
「大輔さんとは幾つ年が離れているんですか?」
兄弟や姉妹のいない私にとって、弟の存在というものには興味がある。
正反対なルックスと性格にも興味があって聞いてみたけど、どうにも社長の口は重い。
「大輔の話は止そう」