五月雨物語
半年たって後輩もでき

あたしは、店の中でも

一目置かれる存在になっていた。

会社ではどんなに頑張っても

可愛がられるだけか

都合よく使われるだけなのに

この世界では

女の子あっての売り上げだから

ちやほやされたし

やればやるだけ収入になり

昼間の何日分もを一日で稼げる。

そして泥沼にはまってく。

誕生日やクリスマスには

高価なバッグなどを買ってもらい

お金の価値も狂ってくる。

世の中で余ったお金が

放出される世界。

あたしも、気づかぬうちに

そこにはまり込んでた。
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