五月雨物語
変に正義感の強いあたしは

ほっておけず、なんかわかったら

連絡して!といってしまう。

これが、誤算だった。

いつも、商売敵の塁の店に

行ってるあたしを

なんとか、自分のほうにと

考えたのかもしれない。

なにかにつけて翔は

電話をしてくるようになった。

男の競争心もなかなか怖い!

そうとも知らず、同じ関西同士で

あたしのガードが甘かったのも

事実だ。

最初のうちは

ノリの合う、気のおけない

男友達ができたくらいにしか

思ってなかったんだけど・・・

ほんとにあたしの世間知らずは

どうしようもない。
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