五月雨物語
あたしは翔の激しさや強さ
前向きさや男らしさに
惹かれ始めてた。

翔は
人を惹きつける太陽のような
エネルギーを持っていた。

塁のような
変わらぬ穏やかな愛では
なかったけど・・・

例え一時的なものだとしても
離れられなかった。

一度、塁と別れたと嘘をついた

翔はすぐに友達を通して確かめ
嘘がバレた。

翔はひどく怒った。

「もうユラなんか信じられへん
嘘ついたこと謝れ!」

翔はずっと許してくれなかった

こんな激しい愛情に飢えていた

塁を好きなくせに満たされず
翔に逃げて・・・

そんな繰り返しだった。


この時の自分の気持ちは
今振り返っても説明できない。

何を言っても言い訳になって
しまう気がする。
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