五月雨物語
2回目は
ダーツの勝負をしよう!
ってことになり店長と行った。

塁は相変わらず感じ良く
接してくれたけど
店内を見渡すと意外と
女の子同士も多く
親切に接する塁は
ファンも多そうだった。

あたしはまだ彼女っていう
認識があったから
少しやきもきした。

塁ってモテるんだな~!
って改めて感じた。

塁に甘えてじゃれあってる子達を
見ると、あ~またここでも
あたしは影の存在かあ?
と思った。

でも自分もお客さんや
男の人と来てるんだから
仕事っていう面では
偉そうなことは言えなかった。

塁の笑顔は輝いていて
見てるだけで不思議と
落ち着く自分がいた。

他人じゃないような感覚・・

こんなに離れていても
ずっと変わらず存在してくれてる
塁に大きな不動のものを感じた。

塁はずっと塁のまま
あたしの前にいる。
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