五月雨物語
月明かりの夜、聞いた告白。

夢にも思わなかった事。

塁が弱かった訳じゃない。

ユラだってさんざん揺れて

塁を信じれなくなって

翔に逃げてたんだから・・

同じ事してた。

笑えるよね・・?

私は全部運命のせいにしてたけど

きっと運命って動かすものなんだ。

決めているのは自分。

変えてゆくのも自分。

いろんな経験が

沢山流した涙が

それを教えてくれたんだね。

最後まで待てずに

サヨナラしたのに

翔が私達を繋いでくれた・・

ありがとう!


翔の笑顔を思い出しながら

ボーっと窓の外を眺めると

鬱蒼と茂った新緑が眩く光り

澄んだ風が夏の匂いを

運んでくる。。。







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