五月雨物語
<ユラは

ちゃんと先生やってるかな?

帰ったらいいこ、いいこ

してあげるからガンバリな。

それからあんまり無理しない事!

わかったカニャ?

今日は早く帰れそうだよ。

乾杯しような~!>

あたしの一番安らげる人からの

メールだった。

<うん、ユラも早く帰るよっ!

今日ね、みなみちゃんって子が
入ったんだよ。

みなみって名前も可愛いねっ!>


心の中で返事を返した。


今日は彼の24回目の誕生日だ。

二人で迎える3度目のバースデイ。

自然と頬が緩む。

これからもずっと一緒に迎えたい。


「せんせい、はやく~!」

「はいは~い!

ごめん、ごめん。」

「せんせいの好きなひと?」

「そうだよっ!

今日は先生の嬉しい日なんだ!」

冷やかされて笑ったら

真っ赤なホッペで

みなみちゃんもクスって笑った。






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