五月雨物語
まりあ達を無事帰した安心感か

それとも・・・

この少年の

純粋さと子悪魔さを併せ持つ

どこか不釣合いな雰囲気に

引き込まれてしまう。。。


「いいよ、でもあたし、

もうあんまりお金ないよ。」


「そんなの、気にスンナ~!

俺が誘ったんやから。

知り合いの店で飲み直そうぜ!」

と、どっかおかしなアクセントで

彼は爽やかに笑った。

ほんとに、あたしって

つくづく断れない女やな・・苦笑


まっ、いっか。

悪そうな奴じゃないし。

飲み足りないし・・・

あたしは、半ば諦め気味に

彼の後ろをついていった。

彼の心なしか

寂しそうな背中を見ながら・・・
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