五月雨物語
その後の会話で

ナオが大学生で

塁も専門学校生ってわかった。

二人は同じ年で気が合うらしく

ナオがぼけて

塁が冷めたつっこみを入れる。


あっという間に30分程たった時

ナオが呼ばれた。

さっきよりは

場の空気もマシになり・・・


「なんで嘘ついたの?」

ちょっと考えて塁は答えた。

「あ~、なんでだろ。

目が合ったから(笑)

さっきのあの子単なる客やから

気にしないでね!

ちょっとごめん。待ってて。」

といって、席をたった。

すぐに違う男の子が来たけど

あたしは、正直うわのそら。

なぜなら・・・

塁の隣にはさっき路地裏で見た

ちょっとこの店には不似合いな

可愛いあの子が

借りてきた猫みたいに

ちょこんと座っていたから・・・
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