五月雨物語
バースデイは盛況のうちに終わり

最後までいた哲さんも

他の指名客達も

無事に送り出し・・・

もうとうに夜中の1時を

過ぎていたけど・・・

あたしは迷いもなく

もらった番号にコールした。

怪我を心配してるっていう

理由がちゃんとあったから。

営業電話は簡単にできるのに

こういう電話は

なかなかできない。

変なプライドが邪魔をする。

これもあたしの悪い癖。
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