五月雨物語
1時頃に着いたから

ドンキでぶらぶらした。

店は二時からだ。

別れがたくて

「今日行く!」


「う~ん

ユラが来たいなら来てもいいけど

今日はお金も使ったんだから帰りな」


と、優しく言った。

そういえば、塁は、遊んだ日も

店に来いとは言わなかった。

せっかく行っても

「じゃ~、じゃんけんしよ!

ユラが勝ったら、入っていいよ!」


負けて、仕方なく帰る。

「これも、運命!

神様がきめたんだよ。」

って、おでこをピンってやる。

そんな面白い奴だった。

売り上げほしくないのかな?

不思議に思ったことがよくあった。

あたしを大事にしてくれてるんだ

ってわからずに

バカなあたしはよくすねてたな~。

今思うと、塁のほうが

よっぽど大人だったよね?




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