子供達は夢を見ない
「ねぇ、貴方は何の為に戦っているの?」
そう質問されたのは中立都市を通ってエンチルの基地に戻っている途中だった。
「何の為に?そりゃぁ…」
「エンチルの為?マッドを消す為?じゃぁ、何故エンチルとマッドは争うの?」
「それは…」
「皆、戦いに対して盲目的になってる。皆自分が何の為に戦っているのか分かっていない…」
「じゃぁ、君は何の為に戦ってるんだ?」
エンチルの基地の前で二人は向き合った。
木枯らしの音しかしない。
「…もし、貴方が自分の置かれている世界に疑問を持ったらあたしを尋ねに来て。その時に全てを話すよ。それまで生きてればだけど…」
「どういう事だ?」
「じゃぁ、あたしはここで。自分から報告に行くわ。あたしの部屋はB棟の561号室よ。じゃあね」
そう言うと埼京は建物の中に入って行った。
『貴方は何の為に戦っている?』
ふむ…。
ま、良いか俺は言われた事をやれば良いんだ。
恩田はその時はその程度にしか考えて居なかった…。
そう質問されたのは中立都市を通ってエンチルの基地に戻っている途中だった。
「何の為に?そりゃぁ…」
「エンチルの為?マッドを消す為?じゃぁ、何故エンチルとマッドは争うの?」
「それは…」
「皆、戦いに対して盲目的になってる。皆自分が何の為に戦っているのか分かっていない…」
「じゃぁ、君は何の為に戦ってるんだ?」
エンチルの基地の前で二人は向き合った。
木枯らしの音しかしない。
「…もし、貴方が自分の置かれている世界に疑問を持ったらあたしを尋ねに来て。その時に全てを話すよ。それまで生きてればだけど…」
「どういう事だ?」
「じゃぁ、あたしはここで。自分から報告に行くわ。あたしの部屋はB棟の561号室よ。じゃあね」
そう言うと埼京は建物の中に入って行った。
『貴方は何の為に戦っている?』
ふむ…。
ま、良いか俺は言われた事をやれば良いんだ。
恩田はその時はその程度にしか考えて居なかった…。