子供達は夢を見ない
コンコン。

「入るよ?」

「あ、恩田お疲れ様です!初仕事はどうでした?」

「特に危険も無く終わったよ。前木は?」

「…前木は逃げるときに怪我を負って、今治療中です」

「!?」

「安心してください。たいした怪我では無いですから。足を少し怪我した程度ですよ」

「良かった…」

「作戦は成功ですかね?」

「そうなるね」

「じゃぁ、報告に行かないと?」

「いや、埼京さんが行ってるよ。自分で行くみたいだ」

「ふむ…。話に聞いてたよりは衰弱してないみたいですね」

「なぁ、俺達は何でマッドと戦ってるんだ?」

「いきなりどうしたんですか?」

かなり驚いた顔をしている。

「…で、何ででこを触ってるんだ?」

「いや、熱でもあるのかなと…」

「ねぇよ!」

「ふむ…難しい質問ですね…。…僕たちは用は傭兵ですから、言われた事をやれば問題は無いんじゃないですか」

「そうだよな…」

「納得出来なくてスイマセン」

「いや、参考になったよ。ありがとう。じゃぁ、俺は部屋に居るよ」

「了解です」
< 15 / 27 >

この作品をシェア

pagetop