子供達は夢を見ない
コンコン。

「失礼します」

「おぉ!埼京じゃないか。無事だったのかね?」

「貴方の真意を聞くまであたしは死にません」

「…またその話か…」

「貴方は何故戦ってるの?」

「俺が言うまで君は問い続けるのだろうね?」

「勿論」

「…復讐だよ」

「復讐?」

「それが今俺がここに居る存在理由だ。これで満足か?」

「…失礼します」

ドアを開けると埼京は部屋を出ていった。

唐木は机に飾ってある写真を見る。
そこには唐木と最愛の人が写っている。
今の彼みたいに険は無く、とても幸せそうだ。

「後少しだよ…」

唐木は写真に向かって呟いた。
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