テレビの向こうの君に愛を叫ぶ
「でも、誤解されるような写真を撮られたのは俺だし、俺にも責任があるから」
俺はため息をつきながら言った。
あの時はやっと帰れるという安心感で油断してしまっていた。
もう少し気を張り詰めていれば、なにか対処ができたはずだった。
「それは否めへんけど…気にならへん?誰が倉持緩と繋がっておったか。」
「そうだよ、むしろそっちの方が大事だよ」
蒼が春に賛成する。
「相手はきっと、倉持緩の従順な手下か、澪ちゃんのことをよく思ってないやつのどちらかだよ。前者なら次はないだろうけど、もし後者なら…」
「次は直接狙われてもおかしくない」
悠はぱたんと本を閉じながら蒼の言葉を引き継いだ。
「澪になんかあったら、俺たちも耐えられないんだよ。もしかしたら、紘那ちゃんにまで影響するかもしれないし」
蒼の最後の一言で、俺は泣きそうになった。
もちろん、堪えたけれど、メンバーの想いが暖かくて、優しくて。