テレビの向こうの君に愛を叫ぶ
「うわはははははっふひーっふはっうはははははっ」
気心知れた幼馴染の青谷 紗乃(あおや さの)は、そんな私の言葉に、腹を抱えて転げ回った。
「そんなに笑うことなくない!?」
私は口を膨らませる。
「紘那、それ冗談でしょ?」
まだひーひー言いながら紗乃は私を見つめる。
「私、本気で言ってるつもりなんだけど」
「紘那は夢見すぎだよ!もっと現実見なよ。
そんなんだからいつまで経っても彼氏できないんだよ」