テレビの向こうの君に愛を叫ぶ
『本当なんだって!ラーメン奢ってもらったもん』
秒で返ってくる返信。
『具合い悪いんでしょ?早く寝なさい。
おやすみ』
おやすみで強制終了されたメッセージのやりとり。
やることがなくなった私はちらりと澪君を見る。
澪君もなにやら携帯を操作していたが、私に気付くとその手を止め、「どうしたの?」と首を傾げた。
「もしかしてこれって何かの、番組ですか?」
私は芸能人が突然現れるというドッキリ番組を思い出す。
「あは、違うよ。でもそうだよね。
そんな簡単に信じられないよね」
澪君はちょっぴり寂しそうな顔で笑う。