テレビの向こうの君に愛を叫ぶ

「気持ちよかったです。ありがとうございました」



私がぺこりと頭を下げると、彼は嬉しそうに笑ってくれた。



「あ、これね、さっきコンビニで買ってきた。」



澪君に渡されたのは白いコンビニの袋。

中を覗くと歯ブラシがはいっていた。

こんなに気を遣ってくれなくていいのに…



「本当に、何から何までありがとうございます」



私はぎゅっと袋を握りしめた。


しんと静寂な空気が流れる。

なにか話さなくちゃ!

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