テレビの向こうの君に愛を叫ぶ
「どれくらい前から応援してくれてるの?」
「えと、実はShootingが結成した時からで…部屋とかも澪君だらけだから、よく友達には呆れられてて」
引かれるかな?と思いつつ正直に話す。
私が澪君の大ファンだということは、ぜひ知っておいてもらいたい。
「なにそれ、すっげー嬉しい」
鼻の下を指で擦りながらなんだか澪君は恥ずかしそうだった。
私はぐるりと彼の部屋を見回す。
本棚には少し難しそうな題名が並び、CDラックにはアメリカのロックバンドのアルバムが並ぶ。
そこに一緒に並んで置いてあったのはゲームだった。
実は私、澪君の次に何が好き?と聞かれたら、迷わず「ゲーム!」と答えるほどのゲーマーなのである。
学校ではさらにイメージが崩壊することを防ぐため、ひた隠しにしている。
私が既に攻略済みのゲームから、見たことのないゲームまで、様々なものが綺麗に整頓されていた。