スイート・ルーム・シェア -御曹司と溺甘同居-
住むところを提供してもらえるなんて、本当にありがたい。
だけどやっぱり、そこまで良くしてもらうのは悪いと思うものの……
正直、ストーカーから早く逃げたい気持ちが勝る。
プラス、厚意を無下にもできず。
「美織ちゃんを助けたいんだよ」
「社長……ありがとうございます」
結局、押し切られる形で甘えることになったのだった。
美味しい食事に嬉しい提案。
私は、自分の心が軽くなるのを感じ、自然と口元を綻ばせた。